トライアングル・トライアル 2 二日目の朝。 オレは社の顔を見るのが怖かったけど、社の方は普通に「おはようさん」て、 まるで昨日のことはなかったみたいな顔で挨拶してくれた。 昼間見ると、こう、昨夜みたいなやらしい雰囲気が全然ない。 爽やかで男らしくて、普通に可愛い彼女でもいそうなどこにでもいる男。 意識するとオレの方が後ろめたいみたいで、だからオレも昨夜の事は忘れた振りをして 笑顔で挨拶した。 台所で食器を並べる音がする。 もう一人怖いのは、塔矢。 オレは昨日、生まれて初めてセッ・・・違うか?違うかも知れないけど ちょっと大人の階段のぼっちゃった。 しかも他人の家で・・・。 バレないと思う。バレる筈がない。 でも、こうして後ろめたいと思っている自分が挙動不審にならないか心配だ。 それに、塔矢って時々物凄く鋭い事あるし。 ケッペキっぽいし。怒ったら怖いし。 ある意味共犯者の社より、怖い。 「どうした進藤。もっと食べないのか。」 うわああああ! 考え事をしながら、ちゃぶ台に並べられたおかずをぼうっと見つめていたら その塔矢に急に話しかけられて飛び上がる程ビビった。 「な、なんだよ!食ってるっての!そんな、人がメシ食ってる所じろじろ見んなよ!」 オレの横にいた社が、俯いて笑いを噛み殺してる。 ああ、ダメじゃんオレ!何急にキレてんだよ。怪しいじゃんかよ。 呆れた顔をしているであろう塔矢を、ますます見られなくなった。 で、昼間仕事行って。 そのまま家に戻って寝りゃあ良かったんだけど、塔矢と社、今頃打ってるかな、 と思ったら、オレの足はまた塔矢邸に向いていた。 もう薄暗くなってから訪ねてきたオレを、塔矢はちょっとびっくりした顔で迎えたけれど 歓迎してくれた。 後ろから出てきた社も、顔をくしゃっとさせて笑ってて。 みんなでしゃべったり打ったりしている間にまた夜は更けて、今晩も泊まっていったら って言ってくれて、そんなの悪いよ、ってちょっとだけ遠慮したみたけど いや全然大丈夫だよ布団もそのままだし、なんて。 オレも押し問答する振りをして、実は最初から半分位は泊めて貰うつもりだったんだ、ゴメン、塔矢。 てゆうか、ああそうか・・・そういう意味に取られても、仕方ないよな。 今晩も社と同じ部屋で、やっぱり押し倒された。 そういうつもりじゃなかったんだ、って言いたいけど、今更って感じで しかもカラダはどこか昨夜の快感を期待している。 今回は昨夜みたいに後ろから、って変な形じゃなくて、最初から女とするみたいに 前から倒されて、抱かれた。 キスはされないように一生懸命顔逸らしてたけど、それに気付いたのか気付かなかったのか 胴を引き寄せたまま社は肩とか胸に口を当てて、ちょっと舐めたりしながらオレのを扱いてくれて。 ヤバい・・・やっぱり気持ちいい・・・。 オレ女に生まれてなくて良かった、社にだったら簡単にさせてる、 いや、社だったらいっか? なんて、考えてる時点でもうオレってどうよ、なんだけど。 んな事する間にまた股舐められて、舐められる事にちょっと慣れてるオレがいて。 社の口の中でイキそうになった時、ちゅぽん、と外された。 「社・・・。」 自分の声が聞こえるとなんかリアルで恥ずかしいから、今まで出来るだけ声出さないようにしてたけど 今回ばかりは声が出る。でも。 「交代。」 社は笑いながら言うと、自分のスボンとトランクスをずり下げて半勃ちのものを剥き出した・・・。 ・・・どうしよう。 これってちょっと無理。 だって男のって、これ、社の色んな汁出してる所だろ? 口つけられる筈ないじゃん〜! と、思いながらも、自分のんはもっともっと舐めて欲しい。くわえて欲しい。 イかせて欲しい。 って勝手すぎ? それにここで拒否して、社を怒らせたら二度としてくれなくなるかもしんない・・・。 後で思えばそれ怖がってるって事は完全に調教されてるじゃん、オレ! なんだけど、その時はそれが何より辛かった。 で、恐る恐る社の股に顔を近づけると・・・。 意外にも臭いもなくて、清潔な感じで、自分でも驚く程嫌な感じがしなかった。 それまではもう、公衆便所の便器舐めるぐらいの覚悟だったから、 何だかホッとしながら、恐る恐る唇を押しつけた。 どうしたもんかと思いながら、先を口ではむはむしていると、社が、震えて。 どっくん、どっくん、脈打つ度に硬くなって角度が上がっていくのが奇妙に嬉しくて。 舌の先を押しつけると、社は息を吐いて一旦身体を離した。 そしてそのまま逆さまになって、下半身はオレの顔の前に残したまま、 自分はオレのを・・・。 これって、俗に言うところの「シックスナイン」? わー、くわえにくぅ!じゃなくて、ええ?ええ? オレ、男相手にいきなりなんかディープな事してる! ・・・でも、ぬるぬるして熱い舌と口ん中に呑み込まれるとやっぱり気持ちがよくて。 「う・・・うう・・・。」 こもった喘ぎ声が漏れる。社だって、忘れちゃうんだよ。 教えてくれる。オレがした事をそのままなぞり、それがどう感じられるか。 逆に社がしてくれた事をし返すと、社が、びっくりするくらい色っぽい声で呻いて、 座敷に二人のいやらしい声と、ぐちゃぐちゃとしたねばっこい音が響く。 それを聞いた途端、なんか理性がふっとんじゃって、女の子とやってるみたいに 興奮して。 後は何も考えずに、舐めるのと舐められるのに没頭した。 手で激しく扱かれて、尻の穴に尖った何かを入れられた途端に、頭の中が真っ白になった。 終わった後、今日はさすがに顔を見合わせた。 もう、お互いに汗でぬるぬるで、腹に散った白いもんを一生懸命ぬぐったティッシュが その辺にぽろぽろ転がってて。 布団にバタッて倒れ込みながら、この状況にどう対応していいか分かんなくて思わずクスッて笑ったら 社も白い歯を見せた。 「・・・悪い・・・おまえにだけ飲ませて。」 「いや、ええよ。慣れとるし。」 「そう、なの?おまえって、その・・・、男、好きなの?」 「ああ。」 「そ、そっか。あの、ごめん、こんな事しといて何だけど、オレ・・・。」 「分かっとるって。ノンケ落とすのが楽しい年ごろやねん。」 ノンケって何?と思ったけど、多分女が好きな男の事なんだろな。 社が怒った顔も傷ついた顔もしなかったんで、ホッとする。 「えーと。昔・・・から?」 「そうなんやろけど、長いこと自分でも気ぃついてへんかった。ドーヤマ行き始めたんも最近やしな。」 「ドーヤマって何?」 「良い子は知らんでええ事や。」 率直に、淡々としゃべる社。 何かこんな風に自然に話してると、やっぱり普通の友達に見えて、 ゲイって想像してた程気持ち悪くないなって思った。 男同士でベタベタしたり、女みたいにくねくねしてるばかりじゃないんだって。 「とにかくオレは、女には勃たへんタイプやねん。」 「へ〜。」 「男とは何人でもヤリたいけどな。男はええでぇ。シュミさえ合えば、話早いし。」 とかボソボソしゃべりながら、服着てそれぞれの布団で寝た。 −続く− |
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