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戦国ヒカアキ2(ムラムラ立つ再び・笑) |
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やったー!!! おくとさんの「戦国ヒカアキ2」ですぜ!!! ピカー!かっこいいー!この企まざる色気! 「太股姫」らしいので、もう足露出は必然ですな。 そしてこの不敵な表情。 天下一品黒ピカる、です。 対して少年らしい生真面目で潔癖なアキラさんも萌え! いぢめ甲斐があるというものです。 一応、アキラ坊ちゃんも髪は長かったのです。が、ヒカル姫に負けた時に 髪の毛をちょん切られた!という、もう、ベッタベタな妄想設定があったと というのはヒミツです。(多分) との事です。思いっきりバラしてしまった。我が人生に悔いなし。 で、しかも二人の背後に変態くさい緒方さんが立っている、ということで また例によって駄文をひっつけてしまいました。 一応前回と繋がってます。 今回も言うまでもありませんが、 おくとさんの素敵イラのイメージを激しく損なう恐れがあります! 思ひ出は美しき集合写真、壊したくない方は読まない方が無難です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「・・・では、参る。」 「・・・・・・くっ・・・!」 ヒカルは高楼で人を待つ間、何度も私を犯した。 生まれて初めてで、しかも男相手の情事は肉体的にも精神的にも苦痛以外の何者でもなかった。 鎧の肩紐を切られ、「早く脱げよ。」と長刀の刃で首を撫でられたあの時。 私は、死んだ方が良かったのかも知れない。 ヒカルは鎧を全て取った私に、更に脚絆や肘当てや臑当てまで取れ、と命じた。 それを外すと、 「だー!いちいち止まんなよ!脱げっつったろ?」 「脱げと言われてもこれ以上は。」 「脱・ぐ・ん・だ。袴も、着物も襦袢も、下帯も全部取れ。」 ・・・また血の気が引いて、少し眩暈がした。 敵の前で鎧を脱ぐことすら、これ以上情けのない事はない、のに。 「・・・頼む。それだけは。」 「だめ。」 「部下が戻ってきたら、」 「んなこと知るかよ。」 「後生、である・・・。」 敵に頭を下げるなどと。 私に死ぬる自由が有れば、斯様な屈辱を味わわずに済んだものを。 「・・・わかったよ。袴だけでいい。その代わり、抗うなよ。」 「その方、正気か。」 「オマエは?」 「え・・・。」 「オマエは正気でオレを抱く気だった訳?母親の死体の前で?」 「それは。」 ・・・その方が情けを掛けろと、言ったから。 「関係ねえよ。そういう事が出来る人間かどうかって事で。」 「・・・・・・。」 「勘違いするな。オレはそういう奴、嫌いじゃないぜ。そしてオレもそういう人間だ。」 ヒカルの構えた長刀の切っ先は常に寸分狂いなく私の喉元を狙っていた。 その目は単に私をいたぶって楽しんでいるのではなく、 ある種の真剣さと狂おしい熱を孕んでいた。 口元は柔らかく微笑んでいながら、最早その顔に先程の愛らしい姫の面影を 見出すことは出来ない。 「お恥じらいでしたら私は後ろを向いております故。」 道化て使う女言葉に、殺意を覚えた。 ヒカルは長刀を構えたまま片手で打掛の喪裾を捌き、本当に後ろを向く。 そのまましずしずと歩んで・・・兵の死体を踏みつけて越え、窓辺に寄った。 背中を見せて、のんびりと外の風景を眺めているようだった。 殺すなら、今だ。 うっすらと顔を上げ、じりじりとすり足で歩を進める。 取りあえず髪を掴んで引き倒し・・・いや、一筋縄では行くまい。 このまま窓から突き落とした方が無難だ。 キ・・・。 床板が小さな音を立てる。 額に汗が噴き出したが、ヒカルは振り向かない。 キ・・・。 外に気を取られて気付かないのか。 私が更に足場を確かめようとした瞬間 鮮やかに打掛が翻り、長刀の柄で足を払われた。 肩から転がりそうになるのを辛うじて手を突いて支える。 そこへふわりと、しかし万力のように力強い腕がのしかかってくる。 「往生際悪いよ、オマエ。」 「私は死んでもそちの思うようには、」 ざくり、と。 耳元で音がした。 ヒカルの長刀が、束ねてあった私の髪の、その紐の結び目の上に刺さっていた。 刃を抜くとばらばらと髪が散り、思わず頭を上げると耳の下で切りそろえられたかのような 髪の先が頬に当たった。 「死んで、みる?」 激しい屈辱と・・・それを上回る恐怖。 ・・・私は歯を食いしばりながら袴の紐を解いた。 日も傾いてヒカルに何度目かに犯されている時、階下に気配がした。 「アキラ様。」 「芦原・・・。」 「だな。おい!上がって来い!」 「ヒカル!」 私はほとんど悲鳴を上げていた。 「来るな!芦原!」 と叫ぶ途中の口を手で塞がれる。 「アキラ様・・・?」 不安げな声と共にギシギシと梯子段の鳴る音がする。 ヒカルは益々激しく突き上げ、痛みと、恥辱と、混乱と、様々なものをない交ぜにした悲鳴を 上げたい位だったが、その声は殺されていた。 たった今、世界が崩れて粉々になればいい、と思った。 「アキラさ・・・これはご無礼を!」 床板から頭を出した芦原が咄嗟に顔を背ける。 まだ重なり合った二人が情交の最中だと思ったのだろう。 だが、すぐに不審な顔をしてこちらに向き直った。 「アキラ様?!」 その目は、私の首に突きつけられた刃物に向いている。 次にその刃の持ち主、未だ動き続けているヒカルに向けられる。 「そなた・・・。」 「そ。オレ、男だぜ。」 「・・・・・・!」 「でアンタのご主人をよくしてやってる所だから、ちょっと待ってろ。」 よくなど、ない。 苦痛でしかない。 「おい、さっきみたいなヨガリ声上げろよ。」 気が付くと口から手が外れていて呼吸が楽になっている。 先程まで痛みのあまり呻きを殺すことが出来なかったが、今は既に麻痺し始めていた。 ぼんやりと横を向き土気色の顔をして硬直している芦原を見た途端、視界が瞑くなって来る。 ああ急に日が暮れてきた、目覚めたら全てが悪夢だった事になっているといい、などと思いながら 私は意識を失った。 次に目が覚めたとき、辺りは薄明るかった。 どこか遠くで一番鶏が鳴いており、世界の始まりを祝っていた。 腕の中には姫がいて、二人の体には打掛が掛けられている。 その打掛と同じ桜色の気持ちが甦り、長い髪ごと抱きしめた。 そう、私達は昨日幸せな夜を・・・。 姫の目がぱちりと開く。 まだ夢の中にいるような違和感。 そしてその甘い夢から悪夢に突き落とされるような恐ろしく不安な感覚を覚えた途端 桃色の唇が開いた。 「起きた?」 「・・・・・!」 飛びすさろうとしたが、腰が、立たない。 いざって逃げ、今まで私の腕の中にいたモノを見つめると、 姫・・・いや、ヒカル・・・姫・・・は、淡々と流れるような仕草で打掛を羽織り、正座をした。 「おはようございます・・・。」 それは非の打ち所のない、優美な、 ・・・私の髪は、軽い。 どこまでが夢、 「昨夜は・・・。」 言葉を切って恥じらわしげに俯かせた、面を、上げて、 「楽しかったなぁ。おい?」 ・・・麗しい小面が砕けて、散った。 気付けば私が手を突いているのは黒く固まった血の海。 その先には既に土色になった死体。 また、眩暈。 「オマエいい所で寝ちゃうんだもん。つまんねーよ。」 「・・・芦原は。」 「ああ。要求を伝えた。もうすぐ返事が来るはずだ。」 「・・・・・・。」 「アイツちゃんと覚えてるかなぁ?なんかぼーっとしてそこの梯子踏み外してたみたいだけど。」 「芦原は、物覚えは、よい方だ。」 「そう?ああ、それと、」 ヒカルは襟の中に手を突っ込み、脇の辺りを掻きながら 「金輪際他言致さぬ、ってオマエに伝えてくれ、だって。よく出来た部下だな。」 私は、何も、言えなかった。 私が黙ったままでいるとヒカルは、武器は自分が持っている小刀以外長押に仕舞って 鍵をかけたから使えないとか、後で死体を窓から捨てるから手伝えなどとてきぱきと説明をした。 「それは・・・忍びないであろう。雑兵はまだしも北の方はそなたの。」 「母親であろうが何であろうが、死んだら只の骸だよ。」 「・・・・・・。」 「それに窓の真下は掘だから痛まないし運がよけりゃ拾ってもらえるさ。あ、糞もそっから捨てろよ。」 ヒカルの思考には全く着いていけない。 交渉が成立するまでの間少なくとも数日はこの楼で過ごすことになるだろうし その間も遺体の腐敗は進むだろう。 それを見るのが辛いのは分かるし、そうなってから触れるのも嫌であろうが だからといって糞と一緒に窓から捨てて良い、というものでもないはずだ。 とはいえ、私にそれ以上の妙案が浮かぶわけでもなく。 自分の無力と無能を呪いながら、北の方の御遺骸に今一度手を合わせた。 「・・・おい。閑だな。」 目を上げると胡座をかいて膝に手を突いたヒカルが私をじっと見ていた。 まだ姫装束のまま剥き出しになった白い臑。目のやり場に困る。 「閑な時は。」 打掛を引きずりながら私の方に這い寄ってきて、足首を掴んだ。 「やめろ。」 「いいじゃん。減るもんじゃなし。」 「下司め!」 争っていると、下の階に数人の足音がやってきて、何やらがたがたと音が。 「おいでなすったな。」 「何だ?」 「オマエにゃカンケーねえよ。」 また私を押し倒して、襟を開こうとする。 と、突然目を鋭くして 「誰だ?オマエ。」 と同時にどこから取りだしたのか、小刀を素早く私の首に押しつける。 「これは、失礼。」 入り口の床から、緒方の頭が覗いていた。 「芦原はどうした?」 「あやつは昨夜から原因不明の高熱を出して寝込んでおります故、不肖この緒方が代理として参った。」 「芦原じゃなきゃ話をしねえと伝えたはずだが。」 「そう申して這ってでも来ようとしていたが、梯子を落ちて死なれても困る。」 「ふうん、まあいいや。それで?」 「貴方様が現在の御嫡男、ヒカル様であらせられるな?」 「他に誰がいるよ。」 「主は最初の要求は呑む、と申されておる。捕虜は後ほど。下の階にご要望の品や兵糧も運んだ。」 「結構。全て分け合って食うからな。」 「毒など入っており申さぬ。」 「あと、コイツが不自然な眠り方をしても、殺す。」 「心配ご無用。」 「・・・・・・。」 「他には?」 「アンタ、緒方と言ったか。この光景見て何とも思わねえワケ?」 「沢山の、死体ですな。あと右奥の腰元は惜しい。」 「・・・他の奴全部返して、後でオマエだけ丸腰で上がってこい。」 「何のつもりだ。」 「さあ、ねえ。」 すぐにも緒方が上がって来るだろうに、ヒカルは私の裾を広げた。 抗おうとしてもなかなか体が自由にならない。 片膝を立てさせて、かり、と軽く歯を立てる。 内股を撫でられ、鳥肌が立った。 「参上仕った。」 「おう。上がって来い。」 陣羽織を着けたまま腰から刀を下ろした緒方が上がってくる。 全身が現れ片膝を突いた時、久しぶりに味方を見た気がした。 最後に顔を見てから丸一日経っておらぬのに、随分久しぶりのようで 今の状況も忘れて駆け寄りたくなった。 だが次の瞬間、私は凍りついた。 「緒方。アキラを、抱け。」 低いヒカルの声。 顔色一つ変えずに緒方は 「我が主の大切な御嫡男にそのような事は。」 「出来るだろ?アンタなら。」 「さて、何を申されておられるのか。」 「建前も無駄な問答も無用。出来ねばアキラを殺すまで。」 私の片足首を握ったまま立ち上がる。 逃れようと暴れる程に、裾が開く。 緒方は・・・、もう迷う振りもせず、近づいてきた。 「止めろ!緒方。許さぬ。」 「そう仰らずお許し下さい。全ては御身が為。」 その乾いた目は、私の足を。 知っていた、以前から、時に粘つくような目で私の体を見つめていたことを。 それもあってこの男は苦手だったのだ。 有能ではあるが今ひとつ心の内を見せず、信用ならぬ、そして蛇のように冷たく好淫な。 ヒカルは、緒方を一目で見抜いたのだろうか。 私の頭元に回ると、片手と片膝で私の両手を押さえた。 「昨日からオレが可愛がってるから、楽なはずだぜ。」 緒方が私の足の間に身をねじ込んだ。 声も嗄れ、ただただ無感動に揺すられていた。 緒方が入ってきた時、余程痛むかと思ったが、さほどではなかった。 これが大人の男の質量か、と思っただけだった。 緒方が遊女だけでなく色子を上げたり、顔立ちの美しい小姓に手を出しているのは知っていたが 男を抱く、という事をこれ程よく知っているとは。 疲労を越えてなお否応なしに呼び覚まされる快感に、意識が霞みそうになる。 その瞬間・・・緒方が顔を近づけてきて「若様・・・」と小さく囁いた。 幼い頃から聞いてきた声。 懐かしい庭。 雨の日に読み物をした座敷。 嫌味な男だと思ってはいたが、それでも私の故郷のあの城で 長らく一緒に暮らして来た者共の一人だ。 剣の指南役であった緒方と交えた竹刀。 兄上と乳母の取り合いをした。 もう戻れない幼き日々。 そんな物が一度に押し寄せ、思わず私は緒方の名を呼びながらその肩に縋り付いた。 ・・・横たわって朦朧とした耳に、妙にはっきりとヒカルの声が差し込んで来る。 「これでアンタは塔矢を裏切ったんだから、もう主の顔を真っ直ぐに見られないか。」 「左様な事も。」 「だろうな。そういう所が気に入った。オレに付けよ。」 「・・・私に寝返れと?」 「そ。」 「さあて、如何した物か。」 「賭、だな。もし無事にアキラを奪還出来ても、アキラはオマエを許さない。 遅くとも代替わりするまでにはオマエの命はないぜ。」 「かも知れませぬな。」 「逆にオレが勝てば、オマエを召し抱える。悪いようにはしない。」 「そして交渉役の私が貴方に付けば、貴方の勝率はぐんと上がる訳だ。」 「そういうこと。」 「悪うない。悪い話ではないが。」 衣擦れの音。 「貴方様が私を裏切らぬ、とは限らない。」 「それはオマエ次第。」 床にやわらかい何かが当たる音。 「その身で証を立てて欲しい。」 「いずれ、な。」 「芦原に、楼に美しい姫がいたと聞いた時から、興味があった。」 「さんざんアキラで楽しんだばかりだろう。」 「貴方がそのようなナリで誘惑するのが悪い。」 「すまないな。好んで着ている訳じゃないんだ。」 そしてヒカルはふふっと笑って、嫌でもないが、と付け足した。 また布が触れ合う音がする。 「罪な、方だ。」 途切れた会話。 不規則な息づかい、かすかに粘着質な、音。 「・・・ここまでだ。」 痛む体をようよう起こすと、組み敷かれて片肌を脱がされたヒカルが 緒方の額に刀の切っ先を突きつけている所だった。 「ああ、目覚められましたか。アキラ様。」 「・・・・・・。」 緒方は悪びれもせず。 「そういう訳だから。頼んだぜ。緒方『殿』。」 「・・・あい分かり申した。」 あっさりとヒカルから身を離すと何事も無かったかのように平然と襟を整える。 そして入り口で生真面目な表情のままに一礼をしてから梯子を下りていった。 この二人は気が合うのではないかと思った。 −了− ※「了」って終わってませんがな。 今回はおくとさん設定であるところの ・オガアキところによりオガヒカ ・アキラさんの「くっ」(笑) ・断髪 を入れたくて苦心しました(笑) 緒方さん、只の変質者ですな。 おくとさんの言外の願望をスキャンしてみました。 追記:でね、でね、またこのSSからおくとさんがイメージイラスト描いて下さって、もう最高なの! タコツボへようこそ!!のチカチカくんで是非見るよろし! おくとさんあーりーがーとー! |
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