八角の棺
八角の棺



 

 





死ぬ前の埋葬ということほど、このうえもない肉体と精神との苦痛を
思い出させるのにまったく適した事件が他にないということは、
なんのためらいもなく断言してよかろう。

肺臓の堪えがたい圧迫――湿った土の息づまるような臭気――
体にぴったりとまつわりつく屍衣――
狭い棺のかたい抱擁――絶対の夜の暗黒――
圧しかぶさる海のような沈黙――
眼には見えないが触知することのできる征服者蛆虫の出現――

このようなことと、また頭上には空気や草があるという考え、
我々の運命を知りさえしたら救ってくれるために飛んでくるであろうところの
親しい友人たちの思い出、しかし彼らにどうしてもこの運命を知らすことができぬ――
我々の望みのない運命はほんとうに死んだ人間の運命と少しも異ならない、という意識、

――このような考えは、まだ鼓動している心臓に、もっとも大胆な想像力でも
ひるむにちがいないような驚くべき耐えがたい恐怖を与えるであろう。


           〜「早すぎる埋葬」エドガー・アラン・ポー 佐々木直次郎訳より


「a/p/p/e/n/d/i/x」のクロさんより頂戴しました!
正に八角の棺ですね!
胎児のように体を丸め、指を吸いながら寝てしまったL(可愛い)ですが
その下には月が閉じ込められています。
「空虚の宴」とは逆に今回は月が手だけですが、手で月って分かりますよね!
きれいで、気持ち悪くない(笑)

それにしても、Lが起きないと月も助からないのに、全く目覚める気配が無い。
これ、月の立場だったらかなり絶望的で嫌ですよね〜。
棺の蓋が僅かに開いて光が差し込んでいるのが、救いです。

というシリアスな絵に申し訳ないのですがLの背中チラとパンチラ
ご馳走様でした!
本当に、幼児みたいでいとおしいv
Lパンをおかずにご飯三杯行けます。
いつもながらありがとうございました!

※ご本人に頂戴したメルで気づいた間抜けさ、このLは七巻表紙の、
 あの丸まったLを踏まえてですね!
 後、棺桶の蓋は本文に関係して六角形にして下さいました。
 いつも希望と光が差し込んでくる、心憎い演出でございます!


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