ディナー・ショウ 1 月くん、月くん。 もう寝ましたか?寝ちゃったんですか? って起きてますよね。 意識と感覚は。 全く。 お酒に弱いにも程がありますよ、たった二杯で。 え?何ですか?「モッタダロ」?何語ですかそれ。 ああ、筋弛緩剤か何かをワインに入れてただろうって? 月くん知らないんですか? スキサメトニウムにしろ、臭化パンクロニウムにしろ、筋肉に注射する 薬ですよ。 ……まあ、経口で弛緩剤のような働きをする薬もないではないですけどね。 月くん、顔が赤いですよ。 かなり酔っ払いです。薬なんか盛らなくても。 そんな事はどうでもいいんですけどね。 意識があるなら何とかベッドまで行ってくれませんか? はあ、無理だと。 そんな事が出来るくらいならおまえを殴り倒すと。 という事は、これから私のする事が見当ついてるんですね? なら話が早いです。 服を脱いでください。 ……やっぱり無理ですか。 私が手伝うしかないですね。 まあ、無理矢理脱がせるというシチュエーションもなかなか。 あ、そんなに暴れないで下さい。 全然抵抗になってませんし、私が必要以上に興奮しちゃいます。 そうそう。 最初からそうやって素直になってくれればいいんですよ。 取り敢えずパンツと下着を、だから足を閉じてくださいって。 は〜。手間を掛けさせますね。 一蹴りして良いですか? 嘘ですよ。 無抵抗の相手を蹴ったりはしません。 それに、パジャマの上だけ、というのもなかなかそそります。 今まで気づきませんでしたけど、月くん、足がきれいなんですね。 毛が薄くて。筋肉質なのに筋張ってなくて。 太腿なんてすべすべです。 なんて顔をしてるんですか。 怖い? 気持ち悪い? もう舌も回りませんか? 内腿、本当に白いですね。 黄色人種とは思えません。 かと言って白色人種なら、この肌理の細かさはありえませんが。 何ですか?読唇術は得意じゃないんですよ。 「箸を、ピラニア」? 冗談です。「足を開くな」ですよね。 いいじゃないですか。 あなたと私の仲です。 さて。 今まであなたが上になってばかりでしたし、明かりを点けさせてくれなかったので じっくり見たのは初めてですが、なんともグロテスクな代物なんですね。 私の好物のお菓子は。 縮こまってますけど、大丈夫ですか? ちょっと突いても変化なしですね。 それにしても、こんなモノを口に含めるというのですから 女性と言うのは大した物です。 今までこれを口にした女性……男性でもいいですが、いますか? ああ、流石にいませんか。 まあ18なら普通かと。 よく分かりませんが。 残念です。 いたらその人に感想を聞いてみたかったんですけどね。 先なんて、甘そうじゃないですか?何となく。 うーん、臭いは全くないですね。意外と。 シャワーの後だからでしょうか。 ちょっと舐めてみたい誘惑に駆られます。 嘘です。 さあ、改めて。入れる方と入れられる方とどちらが良いでしょうね? ローションならありますので。 どちらでも結構です。 が。お菓子の様子からして、どうも選択肢はなさそうですね? あれ、そんなにジタバタして、起きてたんですか? 独り言なので気にしないで下さい。 全く、大した身体能力と精神力ですね。 普通の人ならとっくに朦朧としている頃ですよ? まあ、暴れたければ暴れてもいいですが。 いただくものはいただきます。 何って……言った方がいいですか? ……そんなに頑張って首を振らなくても。 良いですよ。 ここは黙って頂いた方が、スマートですよね。 だから足、開いて下さいって。 こうやって、大きく。 ああ、ここがperineumですか。 睾丸が勝手に動いています。 私だけじゃなかったんですね。良かったです。 アヌスってこんなのなんですね。 興味深いです。 見た感じ何も入りそうにないですけど、ある程度の太さのものが 出たり入ったりするんですから不思議ですよね。 ふふ。恥ずかしいですか? まあ医者でもない他人にこんな所をまじまじと見られる機会はそうありませんからね。 でも、「友だち」だからいいんじゃないでしょうか。 それとも逆に嫌ですかね、他に友だちいないからよく分かりませんが。 では、ローションつけますね。 言いませんでしたけどあなたの指、本当は冷たかったんです。 だからあなたにも冷たい思いして貰いますね。 すみません。幼稚で。 ああ、すぼまっちゃいました。 冷たいからですか? それとも指を入れられたくないから? ……指、入れないほうが良いですか? 私だって本当は他人の直腸なんか触りたくないんです。 前回私も相当痛い思いをしましたしね。 このまま突っ込んでしまいたい気もします。 でも、また前回みたいな事になっても困るので、仕方なく慣らしてあげようと している訳です。 ちょっと括約筋を広げておくだけで痛みがだいぶ違うらしいですし。 それを踏まえて。 やっぱり指、入れないほうが良いですか? あれ、目を閉じてしまっていますね。 いよいよ落ちてしまいました。 さっきのが最後の抵抗だったみたいですね。 まあある意味丁度いいです。ここまで来れば一人でも楽しめますから。 前回気づいた事もちょっと試したいですし。 これだけローションで濡らしたら大丈夫ですよね? ……。 おお。意外と簡単に入りました。 痛がるのを無理矢理こじ開ける、みたいなのを想像していましたが。 ご協力感謝します。というか意識ないからでしょうね。 中……熱いです。 入り口はちょっと固いですけど、中は柔らかくて……得も言われぬ感触です。 お尻の穴ってどうなんだろうと正直ちょっと思ってましたけど、 突っ込んでみたくなりますよね?これは。 あなたは、どうでした? 私の中に入る時、興奮しました? まあ、興奮状態じゃないと入れられませんよね、愚問でした。 そして、この辺……ですかね。前立腺の裏側。 この際言わせて貰いますが、あなたのやり方はキツかったですよ。 いくら気持ちが良くても、いきなりこんな風に強く押したら苦しいでしょう? ほら、びくびくしてますね。 でもこうやって優しく触れると。 あれ、月くん、ちょっと固くなってきてます? 指先を少し動かすだけで、内腿が痙攣してますね。 面白いです。 こうやって、触れるか触れないかという刺激がイイんですね? 指、増やしますね。 月くん……寝るならちゃんと寝ててください。 そんなセクシーな声を出されたら、ついつい理性が飛びそうになります。 と言いつつ、その辛そうな顔にも、興奮しますけどね。 キラだと思うと余計に。 すみません。無粋な事を言いました。 今は一人の人間と人間として、セックスを楽しんだ方が良いですよね。 二本でも結構動かせますね。 何本まで入るんでしょうね? もう一本、増やしてみましょうね。 大丈夫です。 流石に裂けるまでは入れませんよ、その後があるんですから。 まあ、入り口が切れるだけなら、出し入れに差し支えないかも知れませんけどね。 三本、入りました。 辛いですか? 確かにこれ以上は周囲の皮膚がもちませんか。 ……では、抜きますね。 あ、だからって力入れないで下さいね。 だってこの後、……分かりますよね? ああ。もしかして、緊張してます? ちょっと酔いが足りないのかも知れませんね。 ワイン。もう少し飲みますか? お尻から。 知ってます?直腸って効率よくアルコールを吸収してくれるんです。 ワインボトルの口の太さなら、容易く入りますよね? 念のために言っておきますけど勿論冗談ですよ。 というか。私の我慢が限界です。 触ってみてください。 ねえ、こんなに固くなってます。 ああ、握らないで下さいよ、出ちゃいますから。 本当に意識ないんですか? 握りつぶそうとしているように見えますが。 困ります。そんな事されたら、月くんを楽しませる事が出来なくなります。 大丈夫。 私も初めて入れられてイけたんですから、私と同等の頭脳を持つ 月くんだってイけると思いますよ。 では、メインディッシュを頂きましょう。 こうして、太腿を抱えた方が深く入れられますかね。 力を入れないで下さいとは言いましたが、そんなにだらんとされても。 人形を抱いているみたいで入りそうな気がしません。 ……でも私、知ってるんです。 こうやって十分に濡らしておけば、割と簡単に……、 そうだ、月くん。 言い忘れていましたけど、愛してますよ。 とてもね。 聞こえてないですか? 残念です。 ……ああ。 これは。 熱い……気持ちい、い、です……。 もっと奥まで、入れますね……。 ああ……入って……行きます。 少しづつ、奥の方まで、 そんなに、締め付けないで下さい……出そうになってしまいます……。 はぁ……。 全部、入りました。 私のペニス、全部月くんの中に入りましたよ……。 初体験。 感無量です。 勿論あなたとのセックスは最初から初体験なのですが、 やはりただの刺激や入れられるのとは違って、男として本望と言いますか。 あれ? 月くん、どうして泣いているのですか? そうですね、あなたにとっても受け容れる側としては初体験ですね。 嬉しいです。 あなたの初めての男になれた事。 月くんも嬉しいんですか? というか寝てるんでしたね。 生理的な涙でしょうか? では、動きますね。 ってもう動いてますけど。 すみません、止まれません、と言うか、もっと動いて良いですか? クッション、クッション、 これを腰の下に入れると体が楽ですよね。お互い。 じゃあ、行きますね。 ……あああ。 この、辺、あなたも気持ち良いと思うんですけど、 すみません、辛いですよね、 気持ちよすぎて辛いって、変ですよね、 残念、です、 月くんの、意識がなくて。 でも、体は勝手に、反応してますよ? 多分、月くんよりも、素直に。 あ、ローションが、沢山出てしまいました、 まあいいですよね? どうせぬるぬるです。 こうしてあなたを扱いているとですね、 あなたの中も動いて、すごく良い感じなんです。 あなたを気持ちよくして、私も自分の為に動いていると、 とても疲れますけど、すごく実感が湧きます。 あなたも私も生きているって。 セックスしてるって。 一長一短ですね。 入れるのも。 入れられるのも。 ……月くん。 キスしていいですか? いいですよね? しますよ? ……。 …………。 ………………。 ……月くんの唇、凄く柔らかいです。 すごくすごく柔らかいです。 味はないけれど、感触がおいしくて。 いつまでも、舐めたり噛んだりしてたいです。 もう一度させてくださいね。 ……。 ………………。 吸ったら中の美味しい汁が出て来そうで、 出てこないんですよね。 思わず口の中を舐め回してしまいましたよ。 味覚ではなく、脳が甘いと言っています。 唇を、味わっているだけで、イッてしまい、そ……、 ……っ! ……本当に……出ちゃいました……。 私の好物のお菓子、増えました。
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