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サイエンス・フィクション10 何だか塔矢がオレの事好きだなんて言いながらキスしてきて。 多分この後、オレたちしちゃうんだろうなぁ。 変な感じ。 「・・・でも、オレの事気持ち悪くないワケ?だから前してくれなかったんじゃねーの?」 「ボクはキミを気持ち悪いなんて思った事はないよ。」 「そう?男だったのに急に女になっちゃうなんて、絶対変じゃん。」 「それは・・・。」 塔矢はしばらく考えた後、いや、女になるのは悪くない、いやむしろ偶には、 とかワケ分かんない事ブツブツ言って、そんで 「とにかく、そんな事は関係ない!だってボク達には『愛』があるから。」 愛・・・ですか。 そんな満面の笑みで言われても困るんだけど。 てゆうか、最初の「有り得ないです」って感じの対応からはえらい違いだ。 いつの間にんなもん発生したんですか? 「これからはボクがキミを守るよ。ボクだけが。 だからもう、加賀さんとは会わないでくれ。」 「えっと・・・それは、その普通の恋人みたいに付き合うって事?」 「勿論普通のという訳には行かないだろうけどね。キミは男だという事になってるんだから。」 「いやまあ、それは置いておいて。」 「でもゆくゆくはカミングアウトしてもいいかな。 よく考えたらキミと毎日打てるのなら、女流になっても。」 ってちょっと待てー!おまえ、今凄く普通に「塔矢アキラ」らしい思考してないか? 女の子と付き合ったら、ってかいっぺんヤッたらもう結婚するとか思ってない? オレ、女の子ってか「進藤ヒカル」だぜ? んでもって近い将来男に戻る予定なんだぜ? と激しくツッコみたいけど、さっきの怖い顔を思い出すと・・・恐ろしくて出来ない。 まあいいよ。してくれるっつってんだし。(ってもオレは実はもう萎えてんだけど。) 後のことは後のことだ。 「あの・・・どうしよ。自分で脱いだ方がいい?」 「いや、ブラジャーはボクが取るよ。」 ・・・ブラジャー好き? さっき自分でつけてくれたホックを、今度は外す。 胸が一気に楽になった。 物凄い開放感。 知らない間に、苦しかったのを我慢してたんだな、と思った。 |
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charcoal kaiさんから頂戴しました!
アキラさんめっさ真剣(笑)ピカそっちのけでブラに集中している無器用そうな手つきが萌え萌えです! ピカも何か不思議そうな表情で胡座で可愛いv非常に「少年少女」というか「少年元少年」って感じが出てて素敵〜!kai さん女ピカ描かせてすみません・・ありがとうございました!
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「赤くなってる・・・。」 「うん。かなり肩こりそう。」 「女の人は大変だな。」 「だろうな。」 「でもこの痕ってちょっといいよな。」 「ああ、分かる分かる。」 なんてしゃべりながら前に回ってきて、ごそごそと自分のシャツを脱ぎ始めた。 オレも「ブラジャーは」って言ってたから下は自分で脱ぐかな、と思って立ち上がって 下着ごと下ろした。 塔矢も上半身裸で立ち上がって、ベルトをカチャカチャ・・・ カチャカチャカチャカチャ・・・。 いつまでやってんだー!思わず手を出してファスナーを下ろしてしまった。 塔矢は赤くなったけど、ビンビンじゃん。 照れるなよ、男同士なんだし、って違うか、ああもうややこしい。 しかし塔矢の・・・。 自分のんを思い出すとちょっと寂しいような気持ちになる。 いやでも、自分は真上から見るからちょっと小さく見えるはずだよな。 横から見るから、あれなんだ。 でもそういや、加賀のんってどうだろ。 いつも服脱ぎながら乗ってきて、んでホントに全くお任せって感じで突っ込まれるから よく考えたらちゃんと見たことも触った事もないかも。 終わった後もオレが痛みに耐えて寝転がってる間にパンツ穿いちゃうしな。 どうだろ・・・。 これより大きいって事もない気もするけど、これより小さかったら困る。 また痛い思いしなくちゃなんないじゃん。 最初程じゃないか。 まあ突っ込んでみれば分かるや。 「おい、あんまりじろじろ見ないでくれ。」 「あ、ああ、ゴメン。」 「それより、ボクは全く初めてな訳だけど。」 「オレもいつもされてばっかりだったからな〜。」 「いいよ・・・。キミにリードして貰おうなんて思わない。 キミが処女でないのは凄く残念だけれど、もうあまり痛くないんだよね? ある意味気楽でもあるよ。」 「うん。いい方に考えてくれ。」 「じゃあ・・・まあ。」 そんで、またキスをして来た。 ホントにキスの好きな奴だ。 塔矢の体の下で、思わず考え事をしてしまう。 コイツ、絶対独占欲強いよな・・・。それにオレの事好きとか言ってたのマジかなぁ。 それってちょっと怖いよな。 ホモなのかなぁ。 でも今やってる事はホモじゃねえよなぁ。 とか、つい別の事に頭が行っちゃうのはあまりにも動きが無器用だからだ。 加賀と比べる訳じゃないけど、やっぱり。 めくら滅法触りまくってんだけど、なんかおずおずしすぎてじれったいし。 暇だから、オレも下から塔矢に触った。 背中も脇腹も、白くてすべすべしていて、女の子みたいに気持ちいい。 最初は単純に肌触りを楽しんでたんだけど、息を吸ったり、ちょっと震えたり、そういう 小さな反応がある所ってついつい繰り返し触っちゃうよな。 って。あ・・・。 ・・・オレ達はお互い肝心な所には触れず、それでも素肌を擦り寄せ合って、 キスをして溜息を吐いて・・・もどかしくて・・・ ロマンチックと言えば言えなくもない、時間を過ごした。 いいのかな・・・・・・。 いよいよという時になって、オレは本当にこれでいいのかと迷った。 塔矢、お前はそれでいいのか? いいんなら、いいけど。 コイツに抱かれるのって、ちょっと違う気がしないでもないけれど今更。 正しいとか、間違えてるとか。 そんな、こと。 「・・・入れる、ね。」 囁くような声の後に、押しつけて来た時、 ああ、間違いない・・・、と、何故か強く思った。 「あの・・・。」 塔矢がおろおろと話しかけてくる。 オレは、憮然として横たわったまま天井を睨んでいた。 結局オレ達は出来なかった。 いや、入れたのは入れたんだけど、何度か抜き差しした後、 塔矢が萎えちゃったんだ。 「えっと・・・生理?」 塔矢は悪くない。何も。 コイツに八つ当たりしても仕方ないので、出来るだけ穏やかな声で言った。 「・・・オレのケータイ取ってくれる?」 「あ、ああ。」 何度もかけたコード。 ・・・・プ・プ・プ・プ・・・ 『あい。』 「・・・・・・。」 『加賀だが。・・・進藤?』 「・・・・・・っってっめえ!ドコ突っ込んでやがったんだよっっっ!!!」 塔矢が仰け反っている。 だけどオレの頭はもう、そんな事気にする余裕もない程怒りで真っ白だった。 『ケツ。』 簡潔に答えて、次の瞬間電話の向こうで爆笑。 もう、もう、声が出ない。あまりの事に、呼吸障害起こしそうだ。 『・・・・はっは!あっはっはは!・・・ってことはめでたく塔矢とデキたんだ?』 出来た出来ないじゃない。 塔矢が呆然としたまま股間にぶら下げてるモノは血まみれだ。 そりゃ萎えもするよ。 オレもまた、腰が立たない状態になってる。 「ってめ、どういう、つもり・・・」 『おっと。悪気じゃねえよ。やっぱり惚れても惚れられてもいない女の お初を頂くのにはちょっと抵抗があってな。』 「・・・・・・。」 『そりゃお前が気付いたらやめるつもりだったけど。』 確かに。 最初、ちょっと後ろすぎかな〜とは思ったんだけど、生理ナプキン着けた時、 そういや思ったより後ろだったの思い出してそんなもんかなーって。 って。 だからっていきなりケツ使うか!普通! 『それにお前、戻るつもりなんだろ?ケツだったら男に戻っても使えるぞ。』 「つ、使えるって、誰、誰、」 『塔矢に後ろは処女じゃなくて悪りぃって伝え・・・ってそこにいるのか?』 「・・・・・・。」 オレは黙って電話を突き出した。 塔矢は口の動きだけで「かがさん?」と確認して受け取り、台所の方へ行った。 もう、もう、その名前を聞くだけでムカつく。 塔矢はほとんどしゃべっていなかった。 ただ、顔を赤くしながらじっと話を聞いているようで、時折頷いている。 それから、横になったオレの裸に何度か視線を寄越して、 微笑んだり小声で何か答えたりした。 コイツら・・・いつの間にこんなに仲良くなったんだ? すげー不思議で不気味。んで、嫌な予感・・・。 塔矢は長い時間話して、やがてぱたりと閉じられたケータイをオレに返してきた。 「・・・加賀、何て?」 「ゴム使ったかって訊くから忘れてたって言ったら叱られた。」 「もっとしゃべってたじゃん。他には?」 「う〜ん・・・色々。」 そう言って、また顔を赤くして笑いを噛み殺す。 あ、コイツ絶対オレが処女だったって喜んでる。 ホントにオヤジくさいってか、今まで気付かなかったオレの身にもなれってんだよな。 「気持ち悪いっての。」 「そうだ、キミをボクに譲るって言ってた。」 「オレは物かよ。男って勝手だな。」 「でもボクたちには愛があるから。」 ・・・・・・。 「ああ!それと。」 「・・・何?」 「ボクの愛は、キミが男に戻っても変わらないよ。・・・離さない。」 ホントに・・・・・・何、吹き込まれたんだよ。一体。 なんか、もう。 男に戻るのも怖くなって来た。 コイツはいっぺん言った事は、絶対、やる。 男になっても気にせずにケツに突っ込んで来る。間違いない。 かと言って女のままだったら、絶対結納だ。結婚だ。 オレをキズモノにしたのは自分だから責任取るとかオレの両親に向かって言う、ぐらいならまだいいけど 日本中に向かって発表しかねない。 こういうの、なんてえんだ。 前門の虎、後門の狼だっけ蛇だっけ。 どうなるんだろう。 オレの一生。 オレの穴。 ずっと塔矢の物、なのかな。 なんかそれって・・・・・・凄くマズい感じするよなぁ。 参ったなぁ。 −了− ※お読みいただいてありがとうございました。 ピカが戻るのかどうか私にも分かりかねますが、 とにかくアキラさんにストーキングされ続ける事は間違いないと思われます。 思いこみって怖いですね。 追記: カザミンに板でいただきました! 彼女はアキラさんが加賀の忠告を無視してヒカルを孕ませる展開希望だそうです。 「なにすんだよ!テメェ、こら、ゴムくらいつけろ!!」 「ああゴメン、買ってくるの忘れてた(さらり)。まぁいいじゃないか、いざとなったらちゃんと責任は取るしね(よいしょ)」 「だ・か・ら、足を抱えんなーっ!!(怒)――って、まさかオマエ…」 「なに?(さりげなく目線反らし)」 「…まさかオレが男に戻る前に孕ませようって魂胆じゃねェだろうなぁ(低くしてるけどソプラノ声)」 「あ、バレてたか(にっこり)。いいじゃないか、男性に戻れた時の記念になるよ。勿論、凄く大切に育てるし。神様からの授かりものだもの」 「カミサマからの授かりモン以前に、テメェのその濃いアレで一発で孕んじまうわ!――って、だから挿れるなっつてんだろ!!」 ・・・コメントしようもありません。(笑) ただただ萌えた・・・洗脳された。 いやいや、本当にありがとう!
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